スイセンの丘
大阪府南河内郡千早赤阪村の観光地といえば、近年は日本の棚田百選にも選ばれている「下赤阪の棚田」が有名ですが、冬はこちらの「スイセンの丘」が人気です。楠公誕生地をはじめ、資料館やくすのきホールが隣接する道の駅ちはやあかさかから南へ200mほど歩くと、小高い丘の上に奉建塔(ほうけんとう)と呼ばれる大きな石積塔が見えます。この奉建塔のたもとに、約5万本のニホンスイセンが咲く「スイセンの丘」が広がっており、例年は1月~2月中旬にかけて見ごろを迎え、一面に白い花を咲かせます。また、スイセンの丘の上、奉建塔周辺は春には桜の名所としても知られています。
●2020年1月時点のスイセンの丘の情報はこちら →【南河内探訪】スイセンの丘(千早赤阪村) ・2019~2020年シーズン情報
スイセンの丘(千早赤阪村) |
JA南大阪のブログによると、「スイセンの丘」は楠木正成ゆかりの史跡などを保存・顕彰している千早赤阪村楠公史跡保存会が、地域の景観向上の為、1999年(平成11年)に約5万個の球根を植えられたものだそうです。つまり今年2019年(平成31年)はスイセンの丘誕生20周年でもあります。
というわけで、例年1月から2月頃に見学に行っていましたが、今シーズンは酷暑や暖冬気味の初冬の気候も影響したのか、(2018年)12月中旬に通りがかった時点で既に見ごろ直前という感じでした。そこで、改めて12月末に見学してきましたので、2018~2019シーズンのスイセンの丘レポートを記しておきます。
まず、2018年(平成30年)は道の駅ちはやあかさかのリニューアルをはじめ、バス路線の変更やバス停の改廃、観光案内板のリニューアルなど千早赤阪村観光にとって変化の大きい年でした。
スイセンの丘の入口手前には「にがらべ(二河原邊)花菖蒲園」の看板があり、その側に大きな「金剛山赤坂古道」の案内板が設置されています。この交差点付近には「奉建塔前」バス停が新設された他、例年スイセンが見ごろを迎える時期の休日には売店が出ます。
北側入口 |
道の駅・バス停方面から歩くと、スイセンの丘の北側入口(登り口)があります。
南側入口 |
そこから150mほど道路を進むと、南側の入口(登り口)もあります。上赤坂城̪跡や学校給食センター方面から下ってくるとこちらが近いです。
南側から登ったところ |
スイセンの丘は数段の棚田状になっていて、下から見ても登って見ても楽しめます。
北東斜面 |
南西斜面 |
12月末でこの咲きっぷりなので、今シーズンはスイセンの見ごろが1ヶ月ほど前倒しなのかもしれません。例年なら遅ければ3月頃まで楽しめるようですが、今シーズンは早めの訪問が良いでしょう。
北西斜面 |
ニホンスイセン |
奉建塔ほど高くはありませんが、スイセンの丘からでも十分に大阪平野の景色を楽しめます。天気の良い日にはあべのハルカスなども見えます。
スイセンの丘から大阪市内方面を望む |
奉建塔
スイセンの丘からさらに上にある奉建塔は、徳島県の画家の方が発起人となり、1940年(昭和15年)に楠木正成(大楠公)が湊川で戦死して600年の記念として建てられたものです。奉建塔 |
奉建塔のすぐ下のエリアはちょっとした公園のようになっていて、ベンチや展望台もあります。しかし、2018年12月末現在、展望台は損傷しており危険なため立入禁止となっています。
アクセス
車で行くには、前述の道の駅ちはやあかさかを利用します。駐車場・見学無料。道の駅ちはやあかさかへは、大阪、富田林方面からは国道309号を奈良(御所)方面へ。道の駅かなんを越え「神山南」交差点を右折します。2kmほど道なりに進むと大きく右にカーブしているので、その先を右折(看板あり)、約200m先を右折すると少し先の左側にあります。
奉建塔前バス停(北側) |
奈良県御所市方面からは、国道309号で水越峠を越え大阪方面へ。府道27号線との分岐(府道の方が本線扱いのようですので注意)を左に入り、建水分神社の前を通って300m弱で再び分岐があるので左に。約200m先を右折すると少し先の左側にあります。
奉建塔前バス停(南側) |
公共交通機関では、近鉄長野線「富田林」駅より金剛バスで「奉建塔前」バス停下車すぐです。なお、道の駅には隣の「楠公誕生地前」バス停が便利です。
●千早赤阪村観光案内 スイセンの丘 →http://www.chihayaakasaka.org/spot/suisen.html
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