【南河内探訪】大阪芸術大学 キャラクター造形学科新校舎(河南町) ・丘の上にヨーロピアンな城が出現

令和の築城 in 河南町

大阪府南河内郡河南町にある大阪芸術大学は日本で最大規模の総合芸術大学で、数多くのアーティストや芸能人を輩出していることで知られていますが、大阪芸術大学の学部・大学院・通信教育があり“本拠地”ともいえるのが河南町東山の河南キャンパスです。東山は富田林市や太子町からも近い河南町の最北端で、丘陵地に所在する芸大の周辺は住宅地もありますがのどかな田園風景も残っています。

そんな大阪芸術大学のキャラクター造形学科(学科長:里中満智子先生)の新校舎が、2021年(令和3年)11月18日に竣工しましたが、「あまりにも斬新すぎる」としてネットなどで話題となりました。そこで今回はその新校舎を外側から軽く見学してきました(笑)。前半の写真は2022年(令和4年)3月撮影。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
大阪芸術大学キャラクター造形学科校舎(河南町)

キャラクター造形学科の新校舎が話題となった最大の理由はやはりその「ヨーロッパのお城」風外観です。河南キャンパスのある南河内地域にはかつて楠木正成が鎌倉幕府軍と戦った下赤坂城や上赤坂城、千早城をはじめとした数多くの山城がありましたが、そこに忽然とヨーロピアンなキャッスルが出現したので学生も南河内民も衝撃を受けたようです。

キャラクター造形学科は、漫画・アニメ・ゲーム・フィギュアアーツの4コースからなり、同学科向けに今回建設されたのがこの「お城」校舎です。白い壁と青い屋根、塔もあるこの建物は、西洋の城として多くの人が真っ先にイメージすると思われるドイツのバイエルン州にあるノイシュバンシュタイン城(Schloss Neuschwanstein)にインスピレーションを受けて造られたそうです。これは、キャラクター造形学科ということで「日常からインスピレーションを受けられるように」とこのようなデザインになったとのこと。吹き抜けやトイレなど建物の内部も“非日常”を感じられるそうです。



大阪芸術大学は1945年(昭和20年)に創設された平野英学塾を前身とし、大阪美術学校などを経て1959年(昭和34年)に本部を大阪市東住吉区に移転。1964年(昭和39年)に浪速芸術大学が大阪府南河内郡河南町に設置され(設置者は学校法人塚本学院)、1966年(昭和41年)に大阪芸術大学と改称されました。地元では南河内屈指の著名な卒業生を出した大学としても知られています。

芸術学部キャラクター造形学科は2005年(平成17年)に創設された学科でホームページによると「世界をリードする4領域を網羅した旬の教育の場。プロの指導のもと、技術・知識を習得、社会が求めるクリエイターを育成します。」とのこと。


城のある風景

キャラクター造形学科新校舎についての詳細や内部については昨年多数の大手メディアなどで取り上げられていたのでそちらのにお任せして(笑)、当ブログでは周辺を散策中に外から見た“お城”の風景を集めてみました。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
西側の梅川と

校舎の西側は住宅地となっていますが、わりとヨーロッパ風に見える気も...(竹藪除く)。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
北側より

校舎北側のフェンス越しに見ると、昔のロールプレイングゲームのような雰囲気が漂います。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
北西より

新校舎の北西にある東山菅原神社跡(石碑あり)付近から新校舎の西側、南側にかけては東山上條通り(ひがしやまうえんじょどおり)を歩きながら間近に見ることが出来ます。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
西側より

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
南西より

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
南側より

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
南東より

ここからは少し離れた場所から見たキャラクター造形学科新校舎を。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
南西の梅川の畔より

新校舎所在地より300mほど南西の一須賀・大ヶ塚周辺からは、梅川や田畑の向こうの丘の上に建つ新校舎が見えます。なお、大ヶ塚は小高い丘の上にある寺内町で、かつては城(大ヶ塚城)が築かれたそうです。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
外環の緑ヶ丘交差点付近より

隣町である富田林市内からキャラクター造形学科新校舎のを目撃出来るスポットで意外な?場所の一つが、富田林税務署前の道路です。国道170号(外環状線)の「緑ヶ丘」交差点付近で東を向くと、この道の延長線上にちょうど新校舎が見えます(スマホの写真でわかりにくいですが...)。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
喜志大橋より(中央やや右)

やはり、多くの人が遠くから目にすることが多いと思われるのが、石川に架かる喜志大橋付近からではないでしょうか。石川の河川敷の奥、金剛・葛城山系の山々を背景に白亜の西洋風お城が!!

築城中の様子

以下、偶然?写り込んでいた大阪芸術大学キャラクター造形学科新校舎建設中の様子です。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
喜志大橋より(2021年4月下旬)

まず、一つ前の写真との喜志大橋からの風景ですが、右の鉄塔の左側に建設中の新校舎が何となく確認出来ます。

以下、金剛バスの「阪南一須賀」バス停付近からの写真です。

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
(2021年7月中旬)

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
(2021年7月下旬)

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
(2021年8月上旬)

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
(2021年9月上旬)

大阪芸術大学 キャラクター造形学科校舎(河南町)
(2021年10月下旬)

アクセス 

大阪芸術大学キャラクター造形学科の新校舎を外部から見学する場合、河南町北部の府道27号柏原駒ヶ谷千早赤阪線などからよく見えます。また、「一須賀」交差点から東に進み、阪南ネオポリス入口の「大宝」交差点を左折するとかなり近付けます。

公共交通機関では近鉄長野線「喜志」駅(喜志駅周辺も有名)、あるいは「富田林」駅から金剛バスに乗車し「東山(芸大前)」バス停で下車すると芸大に近いです。また、府立近つ飛鳥博物館近つ飛鳥風土記の丘一須賀古墳群方面に向かう途中の「阪南一須賀」バス停付近からもよく見えます。なお、近くには式内社の壹須何神社もあります。


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