【閉店情報】藤本雅一酒造醸(藤井寺市) ・南河内の貴重な酒蔵の一つが閉業に

藤本雅一酒造醸

大阪府藤井寺市藤井寺にある酒蔵「藤本雅一酒造醸(ふじもとただひとしゅぞうじょう)」さんが2022年(令和4年)3月31日(木)をもって酒蔵と販売所を閉じられます。写真は2022年2月下旬撮影。


藤本雅一酒造醸(藤井寺市)
藤本雅一酒造醸(藤井寺市)

藤本雅一酒造醸さんは近鉄南大阪線藤井寺駅の南東、西国三十三ヶ所第五番札所として知られる紫雲山葛井寺(ふじいでら)の門前にある酒蔵です。現在では河内長野市にある天野酒(西條合資会社)さんと共に南河内に現存する貴重な酒蔵となっています。


公式ホームページなどによると、現在の藤本酒造醸さんは1913年(大正2年)に3代目当主である重治郎氏によって創業されました。第二次大戦中は物資不足や設備維持のために南河内にあった酒造業者の内14社が集まって南河内酒造有限会社を設立し酒造業を続けていましたが、1948年(昭和23年)に個人企業の清酒製造業の免許が復活。1949年(昭和24年)11月に当蔵も免許の復活を果たしたそうです。

藤本雅一酒造醸(藤井寺市)
巡礼街道(左に当蔵、奥に葛井寺)

藤本雅一酒造醸さんの特徴として、現在は清酒の大量生産をしておらず、大手流通や卸にも商品は出していないそうで、ほとんどの商品は直接蔵元から、あるいは各地で開催されるイベントでの直売りでしか入手出来ません。また、こちらでは清酒を製造した年に販売せず、土蔵で数年間貯蔵(本来は最低でも2~3年)してから商品化されているそうです。代表的銘柄は「松花鶴」、「冨士正」、「雅一」、「井真成」、「玉瑞」などがあります。

藤本雅一酒造醸(藤井寺市)
北東より

閉店は2021年(令和3年)11月に発表されていました。

藤本雅一酒造醸(藤井寺市)
販売所

藤本雅一酒造醸さんは葛井寺の南大門の少し南の巡礼街道沿いにありますが、周辺には辛國神社仲哀天皇陵などもあります。

●藤本雅一酒造醸ホームページ →http://www.fujimotosyuzou.com

●藤本酒造醸Facebook →https://ja-jp.facebook.com/fujimoto.syuzou/


アクセス

近鉄南大阪線「藤井寺」駅の南東にある藤井寺一番街という商店街のアーケードを抜けて辛國神社前を左折し、すぐに葛井寺の南大門前を右折して南へ約100mです

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 近畿情報へ

コメント