【南河内探訪】鳴尾公園(河内長野市) ・サクラとだんじりで知られる公園はネット上の聖地?

鳴尾公園

鳴尾公園(どんどこうえん)は大阪府河内長野市木戸にある公園です。河内長野市の北部、南海高野線滝谷駅と千代田駅との中間、国道310号から少し東に位置する住宅街の中にある公園です。

鳴尾公園(河内長野市)
鳴尾公園(河内長野市)

南河内屈指の難読地名が付いた公園ですが、春は満開の桜を求めて多くの人で賑わい、秋のだんじり祭りでは周辺の地車(だんじり)が集まることもあるなど地元の人々に愛される公園のようです。

一方で、近年はネット上で“聖地”となっているという情報も...


概要

鳴尾公園のある木戸地区は河内長野市の北部にあり、公園から300mほど北には富田林市との境があります。現在の木戸地区の内、当公園の周辺はかつては鳴尾郷などとも呼ばれていたそうです。「鳴尾」と書いて「どんど」と読みますが(一部で「どんと」とも)、この名の由来には、昔この近くを流れていた塩谷川から聞こえてくる「どんどんどん」という瀬音の響きから付けられた、との説があるようです。


鳴尾公園は、周辺に田畑が残る静かな住宅街である木戸2丁目の中心付近にあり、敷地は南北約100m、東西約50mといったところです。広場を中心に、遊具やベンチ、トイレ、小川、そして桜並木などがあります。また、公園北側には鳴尾自治会館もあり文字通り町の中心的な場所といえます。別名「かめさん公園」と呼ばれているとも。

公園の西側には桜が植えられており、その並木は100mにも及ぶことから見事な花見スポットとして春には花見客で賑わう他、秋のだんじり祭りの際は鳴尾を含め千代田神社に宮入するだんじりが集結する場所にもなっているようです。

鳴尾公園の南西に石碑と説明板が建っており、そこには、かつて鳴尾地区の水の便の悪さを憂いた篤志家が、寺ヶ池の水を利用できるように高さ2m、幅4mの築堤を行ってその上に水路を通して農業用水を供給できるようにしたと記されています。この事業によって鳴尾地区は肥沃な水田に生まれ変わりました。2000年(平成12年)までは築堤の上を水が流れていたそうですが、鳴尾公園を整備する際に水路は取り壊されました。

●鳴尾(どんど)については鳴尾神社の記事も →鳴尾神社(河内長野市) ・難読地名の集落に祀られた神社


なお、「鳴尾公園」で検索すると近年は一部ネット上で話題になったようで、公園が“聖地”とされているとか...ある意味、南河内で最も全国的知名度の高い公園になっているかもしれません。


公園の施設や風景

鳴尾公園は南海線の滝谷駅と千代田駅との中間地点ぐらいから100mほど東にあります。

鳴尾公園(河内長野市)
南側出入口(2020年5月)

公園のメインの出入口は南側にあります。

南側から公園に入ると、右手奥の方に滑り台や鉄棒、ブランコ、コンビネーション遊具、スプリング遊具、砂場などがあります。

鳴尾公園(河内長野市)
公園西側の風景

一方、左手にはずらっと桜並木が公園の奥まで続いているのがわかります。

鳴尾公園(河内長野市)
満開の桜

こちらの桜は公園が出来たころに植えられたものでしょうか。なかなか見ごたえのある大きさに育ち、春の桜のシーズンには見事な花を咲かせます。

鳴尾公園(河内長野市)
南側の小川(奥に石碑)

公園南側の道路沿いには人工的な小川が造られています(訪問時は枯れていましたが...)

鳴尾公園(河内長野市)
桜並木の遊歩道と花壇

中央の広場は近所のお子様やゲートボールを楽しむ人々で賑わっていましたので、西側の桜の下の遊歩道を北に進みます。この辺りからは電車も見えそうです。

鳴尾公園(河内長野市)
北西からみた公園

公園は中心の広場の周囲に木々を植えていますが、鬱蒼とした感じはなく全体的にとても明るい印象です。

鳴尾公園(河内長野市)
北側の広場(右奥に自治会館)

南側出入口から見てもっとも奥、自治会館の隣となる公園北側の広場は正方形となっています。なお、トイレは自治会館の手前(南側)にあります。

鳴尾公園(河内長野市)
北西出入口付近から見た桜

公園北側にも出入口があり、住宅街などとつながっています。

鳴尾公園(河内長野市)
公園の南西部(2020年5月)

鳴尾地区の歴史や水路について記された石碑(顕彰碑)や説明板は南側出入口の左手(西側)にあります。

鳴尾公園(河内長野市)
顕彰碑(2020年5月)

こちらの顕彰碑は先人の偉業を称えるために建てられましたが、鳴尾公園建設のために水路が解体される際に現在地に移されました。ちなみに、この水路は“逆サイフォン”構造の井路によって一旦国道310号や南海高野線の下をくぐっていたとか。

鳴尾公園(河内長野市)
「石碑の由来」(2020年5月)

「石碑の由来」の説明板には、前述の鳴尾地区の略歴や水路について記されています。


アクセス

南海高野線「滝谷」駅からは東側の道路を線路に沿って南下し、約800m先の十字路を左折し50mほど進むと鳴尾公園があります(そのまま進むと鳴尾神社あり)。

または、「千代田」駅西口のロータリーから国道310号に出てモリ工業前の交差点を右折して北に200mほど進み、信号を右折してS字カーブの坂を下ります。南海線の高架下をくぐり最初の交差点を左折し、約150m進んだ先の十字路を右折。さらに50mほど進むと左手に鳴尾公園があります。

なお、鳴尾公園に専用駐車場はありません。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 近畿情報へ

コメント