【南河内探訪】であいのみち(羽曳野市)

であいのみち

「であいのみち」は大阪府羽曳野市駒ヶ谷(一部は川向)にある公園です。世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群の古市古墳群を擁し、日本最古の官道とされる竹内街道も市内を通っていた羽曳野市の中で、その歴史と自然に触れ合える施設となっています。写真は2019年(令和元年)6月撮影。

であいのみち(羽曳野市)
であいのみち(羽曳野市)

近鉄線の駒ヶ谷駅のほど近く、線路と飛鳥川に挟まれた国道166号沿いに見える和風な門が目印となっている、ちょっとカーブした細長い公園ですが、単なる遊歩道ではありません。

 

概要

であいのみちは、旧建設省(2001年に現在の国土交通省に)のふるさとの川モデル事業による環境整備事業として造られたようです。南河内を南から北へ流れる石川に合流する飛鳥川の旧河川敷を利用して、古墳時代や飛鳥時代の時の流れ、変化を表現した遊歩道ということで、「人」・「時」との出会いの空間を創造しているそうです。

前述のように、羽曳野市内には全国2位の規模を誇る応神天皇陵を含む古市古墳群があることから古墳時代ゾーンが、さらに駒ヶ谷が聖徳太子と縁が深いことから飛鳥時代ゾーンが、であいのみちには設けられています。

なお、線路を挟んで南側には「石川河川公園 駒ヶ谷地区」や「駒ケ谷駅西側公園」といった大きな公園もあります。

であいのみち(羽曳野市)

であいのみちは、北に向かって流れる飛鳥川の流路を直線的に付け替えた跡の旧河川敷を利用した遊歩道・公園です。


カーブを描く公園の形を航空写真で見ると、であいのみちがかつて川だったことがよくわかります。

公園の施設や風景


であいのみち(羽曳野市)
入口の山門と案内板

であいのみちの南側出入口は、国道166号沿いで、駒ヶ谷駅の北側にあるチョーヤ梅酒本社の向かい側にあります。こちらには飛鳥時代の建築様式を再現したオープニングゲート「万葉の山門」と案内板が設置されています。

であいのみち(羽曳野市)
トイレ

山門の手前には公衆トイレも完備しているので竹内街道や周辺を巡るハイキングなどでも便利です。


であいのみち(羽曳野市)
旧飛鳥川沿いの道

かつての飛鳥川の両岸にあった道路も残されているようです。

であいのみち(羽曳野市)
緑豊かな飛鳥時代ゾーンへ

山門から少し進むと木を基調とした飛鳥時代ゾーンとなります。

であいのみち(羽曳野市)
万葉の道

万葉の道に沿って万葉植物が植えられているそうです。

であいのみち(羽曳野市)
和歌のプレート

公園内の遊歩道沿いには万葉の和歌を記したプレートがあちこちに設置されています。

であいのみち(羽曳野市)
古墳時代ゾーンへ

「時のゲート」を過ぎると古墳時代ゾーンに入ります。古墳時代ゾーンは白鳥陵古墳のモニュメントをはじめ、道も石で舗装されるなど石を基調としていますが、木や芝生広場もあります。

であいのみち(羽曳野市)
右側のみの前方後円墳

古墳時代ゾーンの見どころの一つが再現されたいくつかの古墳に触れられるところです。であいのみちを南から歩いて行くと左手に現れる芝生の小山は前方後円墳を再現したものとなっています。

であいのみち(羽曳野市)
公園外側から見た前方後円墳

なお、この前方後円墳は右半分だけなので、公園の外の道路から見ると古墳の断面の雰囲気がわかります。

であいのみち(羽曳野市)
小さな円墳

前方後円墳の他にも小さな円墳が3つほど再現されていますが、これらには石室もあります。

であいのみち(羽曳野市)
休憩広場

さらに北に進むと東屋のある休憩広場となっています。

であいのみち(羽曳野市)
プロムナード広場

であいのみち北端の出入口には大きな石が所々に配置され、石畳の「プロムナード広場」が設けられています。


であいのみち周辺では、400mほど西にベーカリーの「お野菜天然酵母パン とき」さんが、近鉄線の南側に人気の公園「石川河川公園 駒ヶ谷地区」などがあります。

アクセス

近鉄南大阪線「駒ヶ谷駅」から50mほど東の国道166号に出て左折。左にチョーヤ梅酒本社を見ながらさらに50mほど進むと向かい側(右手)に児童公園、桜並木、芝生広場があり、その先に山門が見えて来ます。

石川東岸にある踏切北側の「川向の道標」のある交差点からは南東に約600mで山門です。なお、であいのみちに駐車場は無いようです。

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