阪神高速大和川線が開通
大阪府、堺市、阪神高速道路株式会社が共同で整備を進めてきた大阪府堺市堺区鉄砲町~大阪府松原市三宅西付近を結ぶ阪神高速6号大和川線が全線開通します。写真は主に2020年(令和2年)3月下旬撮影。今回開通するのは、湾岸線の三宝ジャンクション(JCT)から松原線三宅JCTを結ぶ全長9.7kmのうち、すでに供用されている区間を除いた鉄砲出入口から三宅西出入口までの7.7kmの区間。開通日時は2020年3月29日(土)16:00となっています。
三宅西出入口付近 |
6号大和川線は、大和川の左岸(南岸)で4号湾岸線と14号松原線を東西に結ぶ大阪都市再生環状道路の一部となる道路です。大和川線は全長9.7kmのうち、ほとんどの区間が地下トンネル構造となっていますが、これは、大和川沿川の景観保護や周辺の環境への影響、沿道の土地利用について勘案したためで、トンネル完成後の上部には盛土をして大和川の堤防を強化する、高規格堤防の整備も一体的に行われているそうです。
阪神高速道路網(公式サイトより) |
大阪都市再生環状道路とは、大阪都心を周回出来る様になる新たな環状高速道路で、現在大阪都心部を周回出来る唯一の高速道路である阪神高速1号環状線の外側に建設が進められています。これが完成すると1号環状線の、頻繁に渋滞が起こり、右回り(時計回り)の一方通行のみという問題も緩和されると考えられています。
大和川線(公式サイトより) |
堺市と松原市を東西に結ぶ6号大和川線の開通により、一般道経由で45分を要する堺浜~松原JCT間が、大和川線を利用することで所要時間が16分へと大幅に短縮するとされています。また、鉄砲出入口と三宅西出入口との間には常磐出入口と天美出入口が新設されます。
阪神高速公式サイトの大和川線全線開通に関する情報はこちら。
●阪神高速 6号大和川線全線開通 →https://hanshin-exp.co.jp/yamatogawa/2020event/
なお、2020年3月20日(金・祝)に予定されていた「大和川線トンネルウォーク」イベントは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止されました。
開通前の様子
堺市堺区の鉄砲出入口は6号大和川線の起点である三宝出入口/JCT方面への出入口(鉄砲西)がすで供用済みで、今回は松原市の三宅JCT方面への出入口(鉄砲東)が供用開始されます。鉄砲出入口はイオンモール堺鉄砲町のすぐ北側なのでイオンモールの敷地内からもよく見えました。
鉄砲出入口東側のトンネル |
鉄砲出入口 |
鉄砲出入口(2018年7月) |
西行出口ランプ |
西行出口ランプ |
三宝方面の出入口 |
大阪府松原市の三宅JCTは6号大和川線の終点で、大和川線と14号松原線とのハーフジャンクションとなっています(大和川線からは大堀出入口、西名阪道・近畿道・阪和道方面にのみ接続しています)。
三宅JCTから200mほど西にある三宅西出入口は、三宅JCT方面への入口と三宅JCT方面からの出口しかないハーフインターチェンジで、三宝JCT方面への入口と三宝JCT方面からの出口は、さらに西に出来る天美出入口に造られます。
三宅JCT(下は三宅ランプ北交差点) |
三宅ランプ北交差点の西側、大和川線の高架下には松原市の運動施設「スポーツパークまつばら」があります。
三宅西出入口 |
三宅西の料金所 |
三宅西出入口 |
大部分をトンネルが占める大和川線では様々な防災設備が設置されています。
遠里小野町にある非常口(2018年12月) |
非常口は約300mごとに設けられているそうで、これらは地上からでも確認できます。
大和川線の構造や設備については以下のサイトが詳しいです。
●トラベル Watch(2020年3月17日公開) 阪神高速、3月29日に全線開通する6号大和川線を報道公開。関西初採用のすべり台式非常口など長大トンネル内部を紹介 →https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1241788.html
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