【イベント】道明寺天満宮のうそかえ祭(藤井寺市) ・初天神の厄除け神事

鷽替え

鷽替え(うそかえ)とは、全国にある菅原道真を御祭神とする神社(天満宮)を中心に行われている神事です。もともとは九州の太宰府天満宮で古来から正月七日の夜に行われてきた吉兆を招く神事であったようですが、現在では大阪天満宮や東京の亀戸天神社、湯島天満宮など全国へ広がり、南河内では道真ゆかりの道明寺天満宮で執り行われています。

道明寺天満宮のうそかえ祭(藤井寺市)
道明寺天満宮(藤井寺市)

鷽替え神事の伝承では、菅原道真が大宰府に左遷された翌年の1月7日に神事を行っていたところ、冬にもかかわらず蜂に襲われましたが、その時にウソの一群が飛来して蜂を食べつくし助かったそうです。このことから、ウソは道真ゆかりの鳥とされ鷽替え神事が行われるようになりました。

太宰府天満宮のホームページによると、「知らず知らずのうちについたすべての嘘を天神さまの誠心に替え、また、これまでの悪いことを嘘にして今年の吉に取り替えるという意味があります。」とされています。



道明寺天満宮のうそかえ祭

南河内で最も有名な天満宮、道明寺天満宮でも毎年初天神の1月25日に、身替わり、災難厄除けの神事として「うそかえ祭」が行われています。

鷽替え神事の内容は神社ごとに異なりますが、道明寺天満宮での流れは...

①神事は午前11時と午後3時の2回行われますので、それまでにお参りし、列に並びます。

②時間になると、神職が1年がかりで奉製した手彫りの「うそ鳥(木うそ)」が配られます。

③「うそ鳥」が配られましたら、「替えましょう、替えましょう」と言って周りの人とどんどん交換します。

④太鼓の合図で、袋を開封します。

⑤「金」と書かれていれば18金の、「銀」と書かれていれば純銀の、「木」と書かれていれば三寸の大きな木製の「うそ鳥」と交換になります。「金」「銀」「木」と書かれていないものも身替り災難除けの御守です。

道明寺天満宮のうそかえ祭(藤井寺市)
初天神うそかえ祭のポスター

日時:2020年(令和2年)1月25日(土)
1回目 11:00~
2回目 15:00~

場所:道明寺天満宮

なお、当日は「入試合格祈願祭」(9:00~16:00)、「骨董品市」(9:00~16:00)、「盆梅展」(9:00~17:00、3月1日まで)も開催されています。

道明寺天満宮のうそかえ祭(藤井寺市)
令和2年の絵馬と拝殿

道明寺天満宮のホームページによると、毎月25日は「天神さんの日」ですが、「25」という数字は道真と縁が深く、誕生が6月25日、左遷の詔が出されたのが1月25日、薨去されたのが2月25日となっています。ちなみに、道明寺天満宮の電話番号も「2525」だとか(072-953-2525)。

アクセス

近鉄南大阪線・道明寺線「道明寺」駅から道明寺天神通り商店街を通って西に約250mで右手に道明寺天満宮の神門があります。

国道170号(旧道)の「道明寺」交差点からは東に300mほど進むと(蓮土山道明寺前を通過)左手に道明寺天満宮がありますが、ポスターによると、うそかえ祭当日の駐車場は祈祷を受ける方のみ利用可とのことなので、公共交通機関を利用しましょう。

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