河南町大ヶ塚の八朔市(河南町) ・2018年(平成30年)の開催日は?

大ヶ塚の八朔市

毎年この時期恒例の大ヶ塚(だいがつか)の「八朔市(はっさくいち)」がいよいよ今週末に近付いてきました。八朔市が開かれる大ヶ塚のある河南町と周辺の太子町、千早赤阪村、富田林市周辺をはじめとして南河内人なら知っている人も多いと思われるこの行事。例年なら町内各所でポスターなどを見かける時期ですが、今年はまだ見ていません。しかし、大ヶ塚周辺には告知の看板がありました。

2018年(平成30年) 大ヶ塚八朔市(河南町)
河南町大ヶ塚の八朔市

八朔市とは?

八朔市については昨年の記事にも書きましたが、おさらいすると...そもそも八朔とは「八月朔日」の略ですが、その「朔(さく)」とはいわゆる新月のことで旧暦では新月になる日を月の初めとしました。つまり「朔日」は毎月1日のことで「さくじつ」または「ついたち」と読みます。ちなみに「ついたち」は「月立ち(つきたち)」からきているそうです。

昔はそんな「八月朔日」に朝廷や幕府で重要な儀式が行われていました。一般の人々の間でも同様で、特に農家の間では天災に遭わずに作物が実る、五穀豊穣を祈り祈願する行事が各地で行われるようになりました。かつてこの辺りの農家の人々には夏至から11日目の半夏生(はんげしょう・はげっしょ)からこの日までは「昼寝」習慣があったそうですが、八朔市の後は秋の収穫に向けてまた忙しくなったそうです。


南河内の前出の地域では河南町大ヶ塚にある浄土真宗本願寺派のお寺、近松山顕証寺(けんしょうじ)で行われる八朔市があります。大ヶ塚は富田林中心部と同様にお寺を中心に発展した高台の上の寺内町で、400年ほどの歴史があります。また式内社「壹須何神社(壱須何神社、一須賀神社とも)」も鎮座しています。

「八朔法要(はっさくほうよう)」と「八朔市」が伝統行事として顕証寺と寺内町に伝わっています。 元禄の頃(1688年~1704年)に、皇室から下賜された灯籠人形を本堂に飾ったところ、人々が次々に拝観に訪れたため、顕証寺周辺には自然と出店も集まるようになり、その後村人と大ヶ塚の三寺院(顕証寺・大念寺・善正寺)により賑やかな八朔市が形成されていったそうです。

概要

旧暦の8月1日は新暦では8月25日ごろから9月23日頃までを移動すしますので、現在の大ヶ塚の八朔市は9月の第一土曜、日曜日に開催され、今でも毎年多くの出店が並びます。

というわけで、今年2018年(平成30年)の八朔市の日程は以下のとおりです。

日時:2018年9月1日(土)13:00
~2日(日)22:00頃?

場所:大ヶ塚 顕證寺(顕証寺)周辺

2018年(平成30年) 大ヶ塚八朔市(河南町)
近松山 顕証寺

顕証寺に飾られる灯籠人形をはじめ、今も様々な出店が並ぶ大ヶ塚の八朔市。今年は9月1日(土)に町内の「ぎゃらりぃ宗」さんで落語会もあるそうです。

2018年(平成30年) 大ヶ塚八朔市(河南町)
落語会の案内

アクセス

大ヶ塚へは近鉄長野線「富田林」駅から金剛バスに乗車し「大ヶ塚」バス停下車、東へ歩いて坂を上るとすぐです。

2018年(平成30年) 大ヶ塚八朔市(河南町)
顕証寺山門

車で富田林方面からは、金剛大橋を渡りすぐ左折し府道33号を道なりにスーパー万代前を過ぎると突き当たりが「大ヶ塚」交差点です。太子町方面からは府道27号を通り大阪芸術大学前から700mほど南下すると、左手に大ヶ塚の高台が見えます。寺内町内は狭い道も多いので、周辺で当日の臨時駐車場を利用すると良いと思われます。

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